どのようにキャリアアップしていくか
手術室看護師としてどのようにキャリアアップしていけばいいのでしょうか。まずは基本的な部分として、クリニカルラダーに沿ってスキルを身につけていく必要があります。そうすることで、効率的にキャリアを積んでいくことができます。また、自身のスキルを証明する資格の取得もしていきましょう。現在の職場ではどのようにキャリアを積んでいけばいいかわからないということであれば、キャリアアップ支援制度のある病院に転職する必要があります。
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クリニカルラダーに沿っていこう
パトリシア・ベナーが提唱した概念であるクリニカルラダーは、看護師の経験やスキルについて段階別で評価し、スキルアップ支援をしていくことを目的に定められたものです。これまでは特に基準もなく「新人」や「ベテラン」などとあいまいな枠組みの中で評価されてきた看護師ですが、クリニカルラダーがあることで評価基準がわかり、現状のポジションと今後の目標をはっきりとさせることができます。クリニカルラダーの中で看護師はレベルⅠ~Ⅴの5段階に分類されます。
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資格取得も重要になってくる
キャリアアップを目指す際には、資格の取得も重要になってきます。手術室看護師が取っておきたい資格はいくつかあり、まず初めに取っておきたいのが手術室看護師としての基礎的な能力を証明する周術期管理チーム看護師の資格です。また、手術室看護師としての実践力を証明するための資格である手術看護実践指導看護師や、滅菌供給に関するスキルを証明する第2種滅菌技士も取っておくとより有利になります。そして最終的には手術看護認定看護師の取得を目指しましょう。
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支援制度のある病院に転職という方法も
現在勤めている病院ではどのようにすればキャリアアップできるのかわからないという人は、キャリアアップ支援制度のある病院に転職することをおすすめします。支援制度がある病院であれば、基礎能力が備わった後にキャリアルートの選択をすることができます。また、資格取得に関する援助も行っているので、効率的にスキルアップしていけます。転職の際には、プロのキャリアコンサルタントが在籍する転職エージェントを活用しましょう。